一週間
あの日から、一週間経ちました。
入院してからです。
あの日は何事もなく透析も無事に終わりにさしかかり、そろそろ終わりですよ~と、技士さんに声をかけられました。
いつもならのどが乾いてカラカラになるころなのに、むせるくらい潤ってる…
あれっ?と思ってカラダを起こしてコホンとやったら、手のひらには鮮血が飛び散ってました。
一瞬で状況を飲み込み、ナースコール。先生と看護師さんがかけつけてくれて全身状況の観察、搬送先の手配、救急車の到着。
何から何まで夢の様な出来事でした。
このとき感じたのは次から次へと口から滴り落ち吐きもどす血を眺めつつ、『あぁ。さすがにこれは厳しいだろうな、私はここて手詰まりか』と諦めている第3者の自分がいたのは正直ところです。
はっきりと出血元の場所の特定には至っておりませんが、私は間違いなく口の中の腫瘍の破裂であったと思っています。
いうなれば、私の口のなかは腫瘍が張り出してきており細胞の壊死も始まっていたのではないかと。
その組織が血管ごと巻き込んで崩れ落ちたのかなぁと。
とにかく痛みはすさまじい。
この、さまざまな痛みを経験し来てきた私ですら、次々にやって来る味わったことのない痛みに知らぬ間に涙が流れてましたもん。
薄まり行く記憶のなかで、『あぁ、疲れたな』『もう終わりにしたい』と言ってしまいたい気持ちと、元気になってたまきに会いに行かなくちゃなぁ。という気持ちもムクムク湧いてはくるのですが、強大な病気の前にはなんの抵抗もできない自分がいて、このままたまきにあえなくてもいっか。ってなるくらい辛い状況でした。
生死をさ迷うという言い方は大袈裟かもしれませんが、本当に辛い3日間をなんとかやり過ごし、今では刻みの食事やお粥、スープなどいただけるまでに回復してまいりました。
正直、どこまでもとの生活に戻ることができるのか、毎日不安です。
あの大出血もたまたま透析中であったからよかっものの、そこらのスーパーとか行ってるときや、ひとりでお家に居るときにまた同じことが起こるかもしれない。
ERの先生は次に同じような出血があったら死亡と捉えてくださいと親に仰ってました。カーテン越しに丸聞こえですよぉぉ( TДT)
そんななか、『ピロロロンピロロロン』とドラマで聞きなれた音が。
看護師さんが『○○(←私ね)さんVFですっ!』と飛び込んでくるし。
VFのはずの人と目が合ってしまい、驚く看護師さん(笑)
問題なく心臓動いてますけど?
モニターの貼る位地が悪かったんでしょうか。
なんて、冷静に考えてる余裕はなく、実際は息も絶え絶えでしたけどね。
とりあえず、腫瘍からの出血は今のところ治まっているようです。
みなさまの善意の輸血もさせていただき、体もらくになってまいりました。
でもこのまま良くなるということは絶対にないわけで。
退院できるのかも含めて模索中です。
楽観視できない状況にいますというかんじでしょうか。
でも、やっと一昨日辺りから笑うこともできるくらいの余裕は生まれました。
痛いのはもうやだなー。
いろんなもの失う心配もしたくないんだけどなー。
おだやかに、おだやかにほんの少し生きられたらな。
by tamaki-tamaki | 2018-05-11 03:32